理学療法士が社会に新しい価値を生み出すために必要な考えとは

久しぶりのブログです。
今日は第32回中国ブロック理学療法士学会のシンポジストとしてお声かけ頂いたので、鳥取の米子に初上陸してきました!
場所や都合の関係で参加できなかったセラピストも多いと思うので、簡単に話した内容をまとめていきたいと思います。つまり、勝手に一人ログミーしました。笑

今日の発表に向けて、昨日の22時くらいから聴講者のペルソナを作り、私の話をきいた皆さんにどう感じて欲しいのか、どう行動して欲しいのかのゴールを設定し、資料のストーリーを作る。ということをストロングゼロを飲みながらやったので、なかなか熱のこもったプレゼンだったはずと自負しております(笑)なので、一人ログミーしちゃっております。

【シンポジウムテーマ:理学療法士による新たな価値の創造】■リハビリテーションの近未来■『価値』とは何か■Jobs to be done(顧客が片付けるべき課題は何か)■ポケットセラピストについて■若手セラピストへ向けたメッセージ

リハビリテーションの近未来とは

みなさん、こんにちは。バックテックの福谷です。早速ではありますが、まずは、こちらの動画をご覧ください。

この動画では、オンラインで理学療法士を指名したり、非接触で、関節可動域や動作の評価をしています。僕ら理学療法士は、ゴニオメーターという道具を使って基本軸・移動軸という概念を覚え、丁寧に関節可動域を測っていますよね。学校でも入念に習います。

また動作を評価する際は、三次元動作解析のように大掛かりな設備を使ったり、視診での動作分析をすることがありますが、この動画では、動作評価も同時に行えるようなイメージになっています。

運動中の心拍数や関節可動域、耐久性などの指標が自動で蓄積され、他のライフログ情報・カルテ情報等と連携することで、様々な疾患の急性増悪や転倒などが簡単に予想できるような時代が来るかもしれません。

もし、5年後の理学療法の世界において、このような姿が当たり前になっていたら、皆さんは、自分の知識・スキルでどのような新しい価値を目の前の患者さんに、そして、社会に与えられるでしょうか。

まず、この答えを考える前にすべきことは、『価値』とは何かを定義することです。それをこれから、一緒にしていきましょう。

『価値』とは何か

では、早速、今日のシンポジウムのテーマである価値とは何か。ということを考えていきたいと思います。
みなさんが普段仕事をしていて、生活をしていて、『価値がある』と感じるときはどんなときですか?

おそらく価値観という言葉があるように、価値に対するイメージや考え方は人それぞれかと思います。よく考えてみてください。
『価値』ってなんでしょうか。

みなさんにとっての『価値』の意味を考えましたか?

私が考える『価値』がどんなものかというと、Amazing!!というような感動体験や驚く体験を提供できることだと考えています。

これはどんなときに生じるかというと、事前の期待値を超えた感動体験をしたときに人はAmazing!!となります。事前期待値という言葉は聞いたことがないかもしれませんが、これは、サービスや製品の購入前などで、このサービスを手に入れることで得られることを想定したときにもつ期待値の大きさです。

ここで一つ考えて欲しいことがあります。
みなさんが理学療法士として、臨床業務に携わる中で、患者さんやクライアントさんの事前期待値を超えるような体験を提供できているでしょうか。

今日のテーマにもあります『新しい価値』を創造することは非常に労力がかかることです。常にアンテナを張っていないといけません。センスも必要かもしれません。そこで臨床に出られている方は臨床での場面、教壇に立たれている方は学生と接する場面で、事前期待値をこえるような感動体験を提供できているかを、毎日、毎分考えるようにしてください。

昨日の自分より、今日の自分は1%でも前に進んだのか!?という問いを投げるのも良いかと思います。これらの考えを持ち、実践することで『価値』に関する感度を磨くことができると思っています。

Jobs to be done(顧客が片付けるべき課題は何か)

価値を考える際は、相手が何を求めているかを考えることも必要です。
つまり、目の前の人がもっている事前期待値を考えます。

ここで有名なドリルと穴という話があるため、お話しさせてください。
最近DIYが流行っていますよね。そこでこんなドリルを使っている人もいるかもしれません。

今回は、皆さんが、このドリルを売っている店の店長だったとします。そこである日、直径10mmのドリルが欲しいというお客さんが次々ときたとします。

そのとき、多くの人が、『直径10mmのドリルに価値を感じている人が多いぞ!売れるからもっと仕入れよう!』などと感じるのではないでしょうか

ただ、よく考えてください。お客さんは本当に10mmのドリルを求めているのでしょうか。これは有名な話なので、答えを知っている人も少なくないと思います。顧客が求めているのは、10mmのドリルではなく『10mmの穴』です。

あくまでドリルは、その求めているものを得るための手段です。
だから、もっと安い、かつ、簡単に10mmの穴を開けることができる器具があれば、そちらを選ぶかもしれません。

少し話は変わりますが、とある有名な方が、Jobs to be done(顧客が片付ける課題は何か)という言葉を使っています。

我々は、普段の業務でリハビリテーションを当たり前のように患者さんに提供しています。ただ、あくまでリハビリテーションは手段です。理学療法士学会で、こんなことをいうのは失礼に値するかもしれませんが、私の見解では、患者さんは理学療法士を求めてはいません

私や皆さんは理学療法士という資格を持っていますが、ほとんどの場合、理学療法士が求められることはないと考えています。では、患者さんのJobs to be doneは何でしょうか。

また、趣味のダンスができることとか、何かしらやりたいことなどがあるはずです。自分で片付けたい課題があるはずです。その解決策として、たまたま病院に来ていて、リハビリ科があって、たまたま皆さんにお世話になっているだけかもしれません。

もし他の方法で簡単に求めているものが得られるのであれば、患者さんはそちらを選ぶこともあるかもしれません。特に我々専門職は専門性が高い職業ということもあり、やりがいや誇りをもって仕事に向き合っています。

しかし、例えば医療という枠を超えて、一般のマーケットに目を向けると、代替商品なんて山ほどあります。その中で、顧客が涙を流してでも、あなたの商品やサービスを買ってくれる理由はなんでしょうか
これは『価値』ということを考え抜いたときに見えて来るものなのかもしれません。

しつこいですが、患者さんからすると、ラジオ体操で改善しようが、理学療法士のXXX法などの手技などで治ろうが、自分が片付けたい課題が解決できる方法であれば、なんでもいいのです

職域の拡大ということで保険外の取り組みも着目されていますが、特にこのようなマーケットで勝負をかけようとすると多くの代替品の中で、最も顧客の事前期待値を超えるサービス・商品でなければいけないのです(もちろん心理ロイヤルティなども働きますが話は割愛します)。

また、新しい価値を生み出すときに私が重要だと考えていることは、『他人が賛成しないこと』『他人に批判されること』をやるということです。

たとえば皆さんが新しい取り組みをしようと思ったときに周りの仲間や上司、家族にそれを説明したとします。その反応がみんなが『イイね!』というような取り組みはやめたほうがいいでしょう。

それよりも、ほとんどは批判されたり、周囲からバカにされて笑われたりするものの、ごく少数の人が熱烈に評価してくれ、お金を出してでもそのサービスを使ってくれるというようなアイディアを優先したほうが、新たな価値が社会に芽生えやすいと考えています。

Facebookのイイねで考えると、『大量のLikeより、少数のSuper Like』が良いということです。
(学会でこんな話をしましたが、あとから考えるとFacebookはSuper Likeはなくて(”超イイね”だった、、)、Super LikeがあるのはTin..d..er…まぁ置いておきましょうw。いろんなチャネルで採用活動は必要ですしね!)

ポケットセラピストについて

弊社はこれまでお話ししたようなことの仮説検証を繰り返しながら、ポケットセラピストというサービスを開発・運用しています。
これは一言で言ってしまえば、慢性疼痛をもつ方々に対して、理学療法士が遠隔アプローチを行うプラットフォーム事業です。誰に対してサポートをするかというと、一般企業で働く労働者を相手にした事業を運営しています。

ポケットセラピストは、理学療法士が供給過多になるのではと言われている中で、新しい領域で働く機会にもなります。人によっては海外旅行しながら、海外で暮らしながら、子育てしながら、専門知識を活かしてサポートしてくれています。

予防領域で活躍したい!産業領域で活躍したい!というセラピストはぜひお申し込みください。
▼ポケットセラピスト人材バンク
https://www.pocket-therapist-recruit.site/

若手セラピストへ向けたメッセージ

最後に今日は若手のセラピストがほとんどということを聞いています。
そんな皆さんが今日のテーマでもある新たな価値の創造を行うために意識して欲しいことはシンプルです。日常の当たり前を疑うようにしてください。

常識を破壊してしまってください。ただ、それをしようとするとたくさん批判されます。敵ができます。
そんなときには、多くの方に批判されても、少数のLoveをくれる人と一緒に前に進んでください。

起業は毎日課題が生じるため、精神がすり減ります。
私も創業後1年は、毎晩仕事がうまくいかない悪夢ばかりみて汗だくになって、寝ることができませんでした。しかし、そんなまだまだな私を信じてくれたのがサイバーエージェントベンチャーズの竹川さんという方でした。

新しい価値を生み出そうをすると、とてつもない批判、逆風を受けます。例えば、僕らのサービスでいうと、遠隔でできるわけがないだろ!と鼻で笑う人は、いまだ多くいます。

こんなコメントを言われたときは、『みんなが重要だと認識していない真実に、自分はすでに気づいている。俺イケてる!』と考えるようにしています(笑)

まだまだ若いみなさんが、これから未来に挑戦し、途中で諦めないためにも、日々、人と会ったりするなど、とにかく行動して、学びの総量を増やしていってください。
今日、このシンポジウム会場から出たらすぐに行動をしてください。やる気のある人は、私にSNSでメッセージして下さい。
それでは、これで私からのお話を終わります。ご静聴ありがとうございました。
(その後、実際にアクションを起こしてくれてメッセージを何人かのセラピストから頂戴することができました^_^)

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株式会社バックテック

肩こり・腰痛などのカラダの痛みを切り口に、「労働生産性の向上」や、痛みと関連が深い「メンタルヘルス悪化のリスク」の予防・低減を目的とした健康経営支援アプリ“ポケットセラピスト”を運営しているバックテックの公式ページです。
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